はじめに。全くのご無沙汰であり大変申し訳ないと思う。今年はmixi復活やらで当ブログは置き去りになった。
キーボードもFILCO青軸に変わった。まるでタイプライターで打ち込む様な音がする。それに伴い文体も少々変化してしまっていることご容赦願いたい。 そろそろで3年越し(あと約4.5ヶ月)とにかく早く帰国しなければと思う さて、ようやくフィレンツェ入りである。 サンタ・マリア・ノヴェッラ駅:Stazione di Santa Maria Novellaに降り立ったのは小雨降るどんよりした日であった。 ローマのテルミニ駅とピンボールをしているようかのような列車止め装置が付いているのが面白かった。 それもそのはずボローニャ~フィレンツェ線の南側の終点であり、フィレンツェ~ローマ線の北側の終点でもあるのだ。 駅を出てすぐにタクシーに乗り宿泊先へひとまず直行、アルノ川に掛かる有名なヴェッキオ橋:ポンテ・ヴェッキオ:Ponte Vecchioの袂にあるホテルでフィレンツェの賑いを堪能できる位置でもある。 部屋からはトスカーナ、この街のイメージカラー赤茶色の屋根ばかりが目の中に飛び込んでくる。 下を見れは薄暗い路地裏であり、隣の建物の窓の中から職人が何やら作品制作に精を出しているのが伺えられた。 部屋の調度品、家具はアンティークで構成され気分も昂ぶり、取り敢えずフィレンツェ散策へと繰り出してみた。夕方に近い時間であったと思う。 フィレンツェは古代にエトルリア人注1)によって町として建設された。カエサルによって入植者への土地貸与が行われ、ローマ殖民都市が建設されたことによる。中世には一時神聖ローマ帝国皇帝が支配した。後に中小貴族や商人からなる支配体制が発展し自治都市となった。 商人と職人が強力な同業者組合を組織し毛織物業を中心とする製造業と金融業で、フィレンツェはトスカーナの中心都市、そしてトスカーナの大部分を支配したフィレンツェ共和国の首都になる。 有名な メディチ家は金融業などで活躍し、政治の指導者となりフィレンツェを美しい都市にする事業に着手した。コジモ・デ・メディチで始まり、その子ピエロ、そして孫のロレンツォの時代には、フィレンツェはルネサンスの中心として黄金時代を迎える。彼はロレンツォ・イル・マニーフィコ(偉大なるロレンツォ)と称された。 ロレンツォの野心的な外交政策で、フィレンツェは一時的にイタリア諸国家間の勢力の均衡をたもたせることなり建築、絵画、彫刻におけるルネサンス注2)芸術は、15世紀に大きく開花し、ボッティチェッリ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロなどの巨匠が活躍するルネサンス文化の中心地となって学問・芸術の大輪の花が開いたのである。 注1)エトルリア人:イタリア半島中部の先住民族。 インド・ヨーロッパ語族に属さないエトルリア語を使用していたが徐々に古代ローマ人と同化し消滅した。初期のローマ人はエトルリアの高度な文化を模倣したとされ、ローマ建築に特徴的なアーチもエトルリア文化の特徴といわれ初期の王制ローマの王はエトルリア人であったとも言われている。 注2)ルネサンス:Renaissance フランス語、直訳すると「再生」、一義的には、14世紀~ 16世紀にイタリアを中心とするヨーロッパ各地で興った古典古代の文化を復興しようとする運動を指す。また、これらが興った時代(14世紀~16世紀)を指すこともある。 #
by bronze8020
| 2011-12-18 15:46
| イタリア
坂道の途中にある穴倉風なおしゃれな郵便局です。
局内は薄暗いのですが、こと足ります。古い切手を見せてもらおうとしたのですが新しい記念切手ばかりでした。 最近のDUCATI(ドゥカティ)などのモーターサイクルのレース優勝記念切手なんかは欲しくないものね。 ヴィンテージスタンプストア(antico francobollo negozioとでも言うのでしょうか? フィレンツェには路地裏にあったけど...場所柄、高級ブティックみたいでした)じゃないんですから結局買わずにGrazie...!でした。 そして、ふと天井を見上げると、これがオシャレなデザインなんですね。 流石ですね!デザインは単純明快なのですが視覚的効果が素晴しいです。 IMPOSTAZIONE:インポスタッツィオーネ:投函 という意味です。古い外壁に後付け施工されていましたが金属の鈍い光具合がとってもかっこいいですね。 #
by bronze8020
| 2011-07-18 21:36
| イタリア
看板ならぬ犬板です。
ごみ?犬の糞の後始末を促す、まちの看板なのですが、この狭いエリア一帯に偏って設置されています。 推測するにその地区の画伯(自治会長さん?...笑)が書いたものらしき脱力感あふれるファニー、ユニークな画風ですが添えられた吹き出し「頼むよ」が心に染み入ります。 人間にも「頼むよ」と言いたい方々が大勢いらっしゃいますね(笑)。 その昔、我が家にはコリー犬を飼っていました。 親犬はアメリカンチャンピオンで父の友人(当時国際線パイロット)からお土産?で貰い受けたと聞かされています。 当時の我が家は彼からのアメリカみやげが沢山あったと記憶しています。 部屋の隅に積み上げられたライフ誌の記憶があります。 その名はメリーとつけました。 大きな犬小屋を作らなければいけないほどバカでかく育ち、そのうち糞の始末、大量の毛の始末にも、てこずり始めました。 今思い出せばフェンスつきの動物園のミニチュア版みたいな犬小屋でした。 しかし飼い主の身勝手、不手際から... こんなうちに貰われて来なければ、彼女は幸せな人生を送れたのであろうと今でも悔やまれて仕方がありません。 この記事を書いている最中に走馬灯のように当時のメリーのことを思い出したのでした。 #
by bronze8020
| 2011-04-27 17:57
| B.E.A.D ビード
建具や家具のレスタウロ屋、店内は年季の入った工具が壁に掛けられ非常に良い感じです。現在は玄関戸を修繕(復元中)みたいですね。
イタリアの小さな村や町、またはフィレンツェのような古都には、建築またはそれに付随する電気設備系(例えば照明器具類)や給排水衛生設備系のレスタウロ屋がたくさんあります。(例えばフィレンツェの路地裏などは僕にとっては、お宝通り!) 町並みや歴史的建造物(といっても、このようなところは全てが歴史的建造物ですが...)の保全など、村まるごと中世そのままに保つことができるカラクリはココにあるのです。 三重丸の大安心ですね。 レスタウロ:イタリアにおける建築、美術、文化財の保存・修復の技法や実践的な手法。 保存や修復という意味に加え、それらを創造的に実用化していくという意味も込められ、イタリアとレスタウロはとても深い関係にあります。 そして、イタリアの文化とは歴史の積み重ねであり、それこそがイタリア人、イタリア社会のアイデンティティーであり"価値"であるのです。 #
by bronze8020
| 2011-04-13 00:35
| イタリア
イタリアは実に猫がよく似合う国、特に中世の丘上都市(村)のアンギアーリには似合い過ぎるのです。
お互いがベストアクセサリーとして不動の地位を築いている感もあります。ディズニーらしからぬ、「おしゃれキャット」さんもいらっしゃいます(笑)あなた、ピンクがとってもお似合いですよ。 兎にも角にもこんなところで暮らせるガット(Gatto:猫)たちは羨ましい限りです。 全く関係ないですが、スタッフやエリック・クラプトンお気に入りのドラマーはガッド(Gadd:スティーブ・ガッド)です。Mi scusi! キミはそろそろ昼寝なのでしょうね。。僕も木陰で風に吹かれて眠りたいですが、シータに乗ってアレッツォに戻らなくてはなりません。 そうそう...やさしいお姉さんが居たバールに寄ってエスプレッソを飲んで帰ろうっと。 それとタイトルに猫殿と書いていますが...長谷川平蔵の料理番ではありませんので悪しからず(笑)。 #
by bronze8020
| 2011-03-31 10:42
| イタリア
|
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