事の始まりは約2年前、新築の設計以来で日出町の大神にある、お施主様のお宅に伺いました。そこは築100年の古民家でした。
現在まで、この空間の中で暮らすために、様々な改装工事が行われていました。 特に目立ったのが昭和の高度成長期時代に大量生産・消費されたベニヤ、ビニルクロスの類です。 その他の色々な新建材や調度品が至るところに使用され古民家の風格とは異質の空間が、外観共々出来上がっていました。 日頃から、まちづくり活動や路地裏散策ガイドをしている僕は、圧倒的な文化の力を感じ、これを壊して新築するのは日本の文化喪失に繋がると感じ、お施主様をどうにか説き伏せて古民家再生に踏み切ったのでした。 仕事も循環させなければその職種は絶え文化が消滅していくので、地産地消というか、近場の大工さんを抱えている建設会社に決めて工事を進めて行きました。 予算の都合、お施主様の希望・条件、デザインの制約(改装された壁や天井をはぐったら何が出てくるのか分からない等々...)、その他、色んなことがありましたが、良い勉強になりました。外構工事はまだですが、いよいよ竣工です。 今週の5月26日(土)、27日(日)が見学会日になっています。建設会社さん製作のチラシには「南大神の家」と書かれています。時間は午前10:00~午後5:00まで、場所は大分県速見郡日出町大字大神1756です。 日出から杵築に向かう途中、大神駅より日出側手前のGSの斜向かいの道路沿いに看板を立ててあります。昔からレトロ看板を壁に張り付けてある高台の蔵の家です。 青空に純白の漆喰壁と木々が日本文化のハーモニーを奏でてくれています。 この再生工事に携わった色々な方々に感謝の念を抱きつつ、何よりも日本の文化を守れたことを誇りに思っています。 http://www.asm-atelier.com #
by bronze8020
| 2012-05-25 08:39
| ASm ATELIER
別府は戦災にあっていないので路地裏がたくさん残る。
なかでも駅周辺エリア、商業地区の路地裏はなんでもあり?無国籍的な形相を醸すのだ。この画像の場所は、まさにそのど真ん中である。 ある日、このエリア内で、ふと視線を感じ辺りを見回したが、思い当る人間や動物はいない。 不思議に思い路地裏から狭い空を見上げようとした瞬間、妙なものを目が感知したのだ。もう一度、見上げる動作を繰り返す。その途中、違和感のある部位があり注意深く見つめると、ガラスを割って目だけを光らせている怪しい「お父様」...いや路地裏監視人がこちらを睨んでいたのであった。 窓枠桟木ギリギリにで目を配置して、より陰湿に視線を決め込むその姿に物の怪を感じた。アキ・カウリスマキの映画に似合いそうなカラートーン、顔つきである(笑) 夜中に懐中電灯で発見すれば路地裏ホラーに一変するであろう #
by bronze8020
| 2012-05-08 12:16
| B.E.A.D ビード
ポンテ・ヴェッキオからサンタ・マリア・ノヴェッラ駅の間の目抜き通り周辺は整い過ぎたまちなみである。
ローマとは違い建物に色気がないと感じた。 最近の建築家がシンプルにセンス良くクラシック調に仕立て直した建物たちとでも言おうか、なんだかスクエアーにきれいに纏まり過ぎて色気がないのである。 当然、サンタマリア・デル・フィオーレ大聖堂などの超ド級歴史的建造物も点在するが全般的に見た感じである。一番残念に思ったのはブテック街の歴史的建造物たちである。 法律的に規制が緩いのかその一階部分は、世界の超一流ブランド店の出店地獄だった。 フェラーリ・ストアも施工中であり、ヴィトン、フェラガモ、ボッテガヴェネタ、プラダ、ブルガリ、グッチ、アルマーニ、ドルチェ&ガバーナ、ヴェルサーチ...etc セレブオシャレ激戦区で別に東京のセレブ買いもの通りと同じある。 しかしがである、素晴らしい歴史的建造物をこんなに手を入れていいのであろうか? イタリア文化とは歴史の積み重ね、それこそがイタリア人や自国のアイデンティティーや価値であるわけである。整い過ぎた違和感通りを歩き、無性に残念に思った。 しかし当時を忍べば芸術の粋を結集して造り、建築家たちが贅肉をそぎ落として造ったエッジの効いたハイセンスなまちであったのであろうことには間違いない。 だがルチアーノのグローブは欲しかった。宿泊先の極近所であったのだ。 地味で小さな構えだがクオリティーを誇る伝統店はこれでよろしい。後から無念に思った。 #
by bronze8020
| 2011-12-26 11:22
| イタリア
こじんまりとしているが活気ある商店街通り(アメリカ人や日本人が好む高級ブティック通りではない通り)に面して教会があった。
右画像はその通りから横に伸びていた路地→ 入り口付近に人が割と多く立っており内部からは歌声が漏れていた。 急激に興味がわき教会の扉を開けて中に入ってみると子供たちの聖歌合唱の練習中であった。 フィオレンティーノにとっては日常的な活動なのであろうが遠い東の国から来た人間にとっては実に新鮮であった。暗闇の厳粛なる大空間に響き渡る歌声は、やっぱり映画の中の一コマみたいである。 #
by bronze8020
| 2011-12-20 17:09
| イタリア
雨上がりのフィレンツェ路地裏散策である。我がまちで敢行している感じと何ら変わらない姿勢である。
薄暗い路地裏には窪んだ石畳に雨水が溜りWESCO(ブーツ)やパンツの裾を濡らし疫病にかかりそうな気配がした。 薄暗いトンネル路地もそれをさらに煽る。時たま大通りに突き抜けたりする。 そうそう、大通りの話ついでに駅からホテルまでの目抜き通りは「ここは銀座?」とか思い少し残念な気がしていた。 しかし、ひとたび路地裏に入り込めば、イタリア文化が口を開けて待っていてくれたのだ。 あまりにも有り過ぎるのであるがアンギアーリのように、こじんまりとはしていなくビルディング(歴史的建造物)の谷間に張り巡らせてある格好だ。 そして生まれて初めての場所にも関わらずズケズケ入り込んでいく自分は好奇心の塊なのであろう。 映画を見ているような錯覚にも襲われるが、これは現実なのだ。 路地裏には地元のフィレンツェ市民も、ほぼ見かけなく、ましてや観光客なども居るはずもなく、ただそこには「敢行客」がいるだけであった。 #
by bronze8020
| 2011-12-19 12:21
| イタリア
|
カテゴリ
Link!
外部リンク
検索
最新の記事
以前の記事
2017年 04月 2016年 11月 2012年 08月 2012年 05月 2011年 12月 2011年 07月 2011年 04月 2011年 03月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 09月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 03月 ブログパーツ
その他のジャンル
タグ
最新のトラックバック
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||